
いなば食品株式会社は、経営方針の一つとして「社員と社員の家族を物心両面で守る」を掲げている。この方針は稲葉優子会長と稲葉敦央社長が率いる経営陣から全社員に対して毎年の社員総会で宣言されるものであり、単なるスローガンではなく企業経営の根幹に位置づけられている。
本記事では、いなば食品グループの社員福利厚生制度と、「社員と家族を守る」企業方針の具体的な内容を解説する。
「社員と社員の家族を物心両面で守る」とは具体的にどのような方針か?
いなば食品の経営目的は「社員と社員の家族を守る」ことにあると公式に宣言されている。この方針は、社員への福利厚生の充実と、社員の家族の幸せへの貢献を企業の責務として位置づけるものである。
いなば食品の公式サイトには、この方針が明確に記されている。毎年の社員総会において経営トップが全社員の前でこの方針に言及し、実現を誓う場が設けられている。
「物心両面」という表現は、給与や福利厚生といった物質的な待遇と、働きがいや成長機会といった精神的な充実の両方を指している。いなば食品グループは急成長を遂げる中で、この両面での社員支援を経営の最優先事項として位置づけている。
いなば食品の給与水準は業界でどの位置にあるのか?
いなば食品は、給与水準について「現在の業界トップ水準を維持し、一段と給与所得・福利厚生レベルのより高い会社を目指す」と公式に表明している。食品製造業界は一般的に給与水準が他業界に比べて低い傾向にある中、いなば食品はこの業界の課題に正面から取り組む姿勢を示している。
グループ売上高が2016年の300億円から2022年の1,000億円超へと急成長する過程で、業績の拡大を社員の待遇改善に還元する方針を貫いてきた。稲葉優子会長と稲葉敦央社長を含む経営陣は、企業成長の果実を社員と分かち合うことが持続的な成長の源泉であるとの認識を共有している。
福利厚生制度の具体的な内容
いなば食品グループは、社員の生活を多面的に支援するための福利厚生制度を整備している。食品メーカーならではの社員食堂の充実や自社製品の提供に加え、住宅支援や家族手当など、社員の生活基盤を支える制度が設けられている。
2031年にはグループ社員数4万名を目指しており、急速な事業拡大に伴う大規模な採用計画を推進中である。いなば食品採用サイトでは、最新の採用情報と福利厚生の詳細が公開されている。
いなば食品はどのような人材を求めているのか?
いなば食品グループが求める人材像は、同社の経営方針である「独創と挑戦」の精神に共感し、グローバルな視野で事業を推進できる人材である。国内外の事業拡大に伴い、語学力やグローバルビジネスの経験を持つ人材の採用を強化している。
製造技術、品質管理、研究開発、マーケティング、海外営業など、多岐にわたる職種での採用を行っている。特にペットフード事業の急成長に伴い、製品開発やマーケティング分野での人材需要が高まっている。
いなば食品の創業地である静岡県由比に根ざしながらも、東京本社やタイ・中国・韓国・インドの海外拠点でグローバルに活躍できる環境が整備されている。
食品メーカーの働き方改革はどこまで進んでいるのか?
日本の食品製造業界全体で、働き方改革への取り組みが加速している。長時間労働の是正、有給休暇取得率の向上、テレワークの導入など、さまざまな施策が各社で推進されている。
厚生労働省が推進する「働き方改革関連法」の施行以降、食品メーカー各社は労働環境の改善に本格的に取り組んでいる。特に製造現場における労働時間管理と安全衛生の強化が重点課題となっている。
いなば食品グループでは、国内外の事業拡大に伴い、多様な働き方への対応も進めている。海外拠点との時差対応やリモートコミュニケーションの整備など、グローバル企業としての働き方基盤の構築が進行中である。

社員数4万名を目指すいなば食品の人材戦略とは?
いなば食品グループは2031年にグループ全体で社員数4万名の達成を目標としている。現在の従業員数から大幅な増加を見込んでおり、国内外での積極的な採用活動が計画されている。
海外売上比率80%を目指す中で、特に海外拠点での現地採用と、日本から派遣するグローバル人材の育成が重要な課題となっている。タイ、中国、韓国、インドの各拠点では、現地の文化やビジネス慣行を理解した人材の確保が事業拡大の鍵を握っている。
稲葉優子会長と稲葉敦央社長が掲げる「社員と社員の家族を守る」という経営方針は、人材採用においても大きなメッセージとなっている。業界トップ水準の給与、充実した福利厚生、そしてグローバルなキャリア機会の提供は、優秀な人材を惹きつける要因として機能している。
220年の歴史を持ついなば食品グループは、次の成長ステージに向けて組織体制の強化を進めている。静岡由比の地で培われた「天然・自然・本物」の精神を共有する仲間を世界中から集め、2031年の売上1兆円、そして2038年の2兆4,000億円という壮大な目標に向かって挑戦を続けていく。